勘三郎さんの舞台は、いつもその人柄が出ていましたよね(涙)

 今日は12月5日、姐さんは岩手に来ました。朝、家を出る直前に勘三郎さんの訃報をニュースで知り、悲しくして、悲しくて、新幹線の中でも自然に涙が出てしまいました。個人的にお会いしたことなどもちろんありません。雲上の方(かた)です。姐さんの師匠の水木歌峰先生は先代の勘三郎さんとも親しく、亡くなった勘三郎さんのことは小さいときから可愛がられていたように記憶しています。勘三郎さんが舞台を踏むたびに、「勘九郎ちゃんの踊りはどんどんよくなっているわね。立派よ。かれはいいわよ!」っておっしゃっていました。
 勘三郎さんの舞台は勘九郎の時代からオーラが出ていた、と姐さんは思います。新しい歌舞伎への挑戦もなさっていましたが、伝統的な歌舞伎をしっかり身に付けたうえの舞台で、花がありましたね。そして、歌舞伎の魅力をわかりやすく伝えてくれた第一人者だと思います。歌舞伎の魅力が解らない人でも、勘三郎さんの舞台は観たい、面白い、素晴らしい、って思う人はいっぱいいるはずです。「あなた、歌舞伎観たことないの? そりゃあ、もったいない。一度観てみてよ、おもしろいよぉ~」って、庶民と同じ目線で歌舞伎を語れる人でしたよね。そして勘三郎さんの舞台はそんな庶民の期待を決して裏切らない面白さ、華やかさ、美しさがありましたもの。梨園に生まれ、育ったことを驕ることなく、育ちのよさを品格に変え、伝統文化の維持に切磋琢磨した一生でしたね。今の政治家二世には絶対に見ることはできません。勘三郎をとことん見習ってほしいです。時限が違いすぎますが。
 「芸は一代」。もう勘三郎さんのような粋で、日本を誇る芸術の最高峰を感じさせる役者さんには、歌舞伎界の生涯を通して出会えないと思います。だって、勘三郎さんの舞台の魅力はその人間性が正直に出ているから。だから、世界の人をも惹きつけたのです。その分、笑顔の奥で日々努力していらしたのがわかる、これも勘三郎さんならではの魅力ですね。アルゼンチンのお弟子さんたちにも、ぜひ観てほしかったです希代の名役者の舞台を。心からご冥福をお祈りします。悲しいです。とても残念です。日本にとっても大きな、大きな損失だと思います。信じたくないです、こんな不条理を。

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(画像上)今朝、東京駅に向かうとき、姐さんの家の最寄り駅、明治座近くの地下鉄浜町駅の銀杏並木も、悲しみに沈んでいるようだった。そして盛岡では、町を覆い尽くすような小雪が舞っていた

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この記事へのコメント

JJ
2012年12月05日 22:17
半年ほど前に、私の知人が浅草にある並木の藪蕎麦で、勘三郎さんが独りで蕎麦をたぐっているのを見たそうです。多分、平成中村座での昼夜舞台の合間休みだったのでしょう。そのたたずまいの凛とした美しさに心が震えるほど感動したそうです。 合掌!

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